鉄道模型のジオラマ

鉄道模型のジオラマ

鉄道模型のジオラマ

人物や建物、乗り物などの立体模型とともに、風景全体を小さな模型にして楽しむことができるジオラマは、動きが止まった情景模型ですが、情景には物語があり動きがあり、ジオラマは物語の中のワンシーンです。
それは作る人の人生観、想像力に左右され、見る人の感性で変わってきます。
鉄道模型ジオラマは、列車を走行させない分、レールを途中で途切れさせることができ、駅だけの情景といった小さな規模でも作れるのが魅力です。
鉄道模型レイアウトの場合、列車が走行できるスペースを確保する必要があり、規模が大きくなってしまいがちなので、収納に悩ませられます。

ジオラマの作り方は、人によってかなり違い、凝ろうと思えば、木の一本一本まで手作りすることができますし、市販品をそのまま使ったり、アレンジしたりして、ジオラマに使う人も多いです。
ジオラマの材料は、模型メーカーより専用の製品が販売されていて昔にくらべて初心者には、ジオラマを始めやすい環境になっています。
また、100円ショップやホームセンターで販売されている物でも、工夫次第では身近なもので代用することもできます。
初心者がジオラマを作る時には、サイズの小さなものから始めるといいと思います。

ジオラマ・レイアウト

鉄道模型のジオラマ

鉄道模型において、車両が情景の一部として固定もしくは静置されたものをジオラマと呼び、車両の走行が出来るものをレイアウトと区別しています。
ジオラマはある瞬間を立体的に切り取った映画の1コマのようなイメージで、動きません。
ジオラマは、台座の上に地面や建物などの風景を作りこみ、主役となる模型も並べて飾ったもので、いわば立体表現された静止画を再現したもの。
走行させることを目的としない展示台のような物をジオラマとして扱い、走らせることを主題に置いた鉄道模型と他の模型との差であり、鉄道模型の特徴でもあるといえます。
ただし、レイアウトとジオラマの両方の性格を持った物も存在します。
モジュールレイアウトの場合、普段はジオラマとして展示台に使い、運転会の時に仲間と持ち合ってレイアウトとして運転するという使い方もできます。

ほこり対策

ジオラマなどの情景模型は汚れとジオラマに積もる埃対策に悩まされます。
布でかけて対策をしていてもいつのまにか埃が進入してしまいますので、ほこり対策として、アクリルケース・ビニールのカバーなどをジオラマにかぶせましょう。

モジュールレイアウト

基準となるベースボードの寸法や路線間隔、接続部分の仕様を規格化し、基本的にどのモジュールも連結して運転することができ、普段はジオラマとして展示し、スナップ線路と接続すればフロア運転でも固定レイアウトの気分が楽しめます。

材料

発砲スチロールボード

一般的な白い発砲スチロールの板で、画材店やホームセンターで入手可能です。
板厚やサイズも豊富で、積層によりジオラマの地形や山を表現する際に使用します。
また、建材として断熱材や防音材に使われるスタイロフォームという発泡スチロール板もあり、一般の発泡スチロールより粒子が細かく丈夫で、ジオラマを製作する際にカッターナイフによる造形やヤスリ掛けによる表面仕上げも可能です。

トンネルポータル

トンネルの出入口、レンガを積層したものや、コンクリート製が多く見られます。
鉄道模型では扱いやすいプラスチックの製品が多く販売されています。

シーナリーボンド

発泡スチロールの接着から、バラスト、カラーパウダーの固着まで、応用性の広いボンドです。
従来のボンドに比べて接着時間が短く、作業の能率が上がります。

カラーパウダー

カラーパウダーは、田や畑、山肌、未塗装道路など、ジオラマのあらゆる場所の表情の合わせて使うのがカラーパウダーです。
場所により何種類か併用したり混ぜ合わせて使用すれば、より実感的な表情が可能です。