建物をリアルに見せる

建物をリアルに見せる

鉄道模型のジオラマ

ジオラマのテーマにもよりますが、地形や道路などリアルに作っていけば、配置する建物もそうした風味を加えないとバランスがとれません。
製品のままの状態だと、どうしても違和感があります。こんなときウェザリングやメイクアップを施すと自然に見えてきます。

技法

■缶スプレー
モデルの周囲に円を描くようにさっと一吹きし、巻き上がった塗料で微妙な色付けをする。
缶スプレーは、タン、セールカラー、ライトサンド、木工板色あたりのつや消し塗料が自然に見えます。

■墨入れ
モデルに墨を入れ光による凹凸をくっきり見えるようにする。
黒や茶系のつや消しエナメル塗料と専用溶剤を用意する。
黒を主に茶などを少々混ぜて墨入れ用に調色し溶剤でしゃぶしゃぶに薄めモデル全体に塗っていく。
塗料が生乾きまたは、乾いたところで、綿棒でこすり凸部の塗料をぬぐう。
必要に応じて溶剤を含ませる。
凹部に墨が残り、ディテールの凹凸がくっきりみえる。

■ドライブラシ
モデル凸部に色を入れ光によって明るくなる部分を強調する。
ドライブラシには、アクリル絵の具やエナメル塗料など乾燥時間のかかる塗料が適している。
筆に塗料を含ませ、色がほとんど付かなくなるまで雑巾やペーパータオルで塗料をぬぐってしまう。
かさかさになったドライブラシで、ブラッシンするとモデルの凸部にかすかに色が付くので、この作業を繰り返していく。